A-Barはワイヤーバーに比べ、洗浄性の向上、ワイヤー切れの改善、長寿命を可能にしたワイヤーレスコーターです。
近年少しずつ需要が高まっており、ワイヤーバーにくらべて導入コストは高いですが長寿命であることからワイヤーバーを買い足す場合に比べ、トータルコストを下げる事ができるため注目されている製品です。
弊社では標準仕様の販売から、ワイヤーバーに合わせた形状等のオーダーメイドでの受注も承っております。
今までの積み重ねてきた条件やデータを変えずにA-Barを導入する事も可能です。
A-Bar(ワイヤーレスバーコーター)の形状はワイヤーバーとは違い一体成型されています。
そのためシャフト表面の形状はネジ山のようなギザギザの形状になっていますが、ワイヤーバーとは違いブラシでの洗浄時にブラシ先端が凹部の先端まで届く事から、これまでのワイヤーバーに比べ洗浄性が飛躍的にアップします。
またワイヤーバーの場合、繰り返し使用し続けると凹部で塊となってしまい、塗液が挟み込まれてしまったりしますが一体成型の為、挟まれることが無くスポット量も大きく変化しません。
A-Barの表面の写真と顕微鏡にて拡大撮影した画像です。
表面は凹凸のある形状をしています。
A-Barのサイズは全長400mmで塗工有効幅が300mmとなります。
なお両端50mmずつは塗工することができません。塗工できる範囲はあくまで塗工有効幅の300mm部分となります。
A4サイズは横幅210mm×縦長297mmですので、A4サイズまでの塗工ができます。
なおA-Barのシャフト径はφ10を標準で御用意しています。特注対応となりますが御指定のシャフト径で製作致しますのでお問い合わせください。
★☆A-Barリーフレット☆★
A-Barはワイヤーバーと同様、塗工液をA-Barの前に落とし、塗工液を掻き取るようにA-Barを動かすことにより塗工を行います。
膜厚の制御方法はA-Barの溝の深さとピッチ幅で割り出されたスポット量に依存します。
ワイヤーバーではワイヤーの径でスポット量を決めていますが、A-Barは溝深さとピッチを変更する事でスポット量を任意に変更できるため、ワイヤーバーより細かな条件設定ができ、また薄膜で塗工することができます。
特注対応では溝の傾きを変え、ある程度粘度がある塗工液にも対応できる溝の設定もあります。200mPa・s以下の粘度に対応可能です。
A-Barの粘度条件を変え、塗工テストを実施しました。
塗工条件や粘度別塗工実験の結果は下記のリンクをクリックしてください。
※A-Barの粘度別塗工テスト